セミナー「森林ビジネスの可能性」開催
2019.02.14お知らせ
森林は、気候変動対策に加えて、木材、食糧、燃料、薬などの生産など様々な機能をもっています。しかし、世界の森林は、毎年520 万ヘクタール、日本の面積の約14%に等しい規模で減少していると言われています。森林保全や森林の持続的な利用は、今日の大きな課題です。
国際緑化推進センターは、森林保全や森林の持続的な利用と両立する、林産物を用いた森林ビジネスに着目しました。森林ビジネスによって、森林保全、森林の経済価値の向上や地域住民の生計向上などの多様な効果が期待されます。そのような森林ビジネスについて、森林減少が懸念される途上国を対象に、ビジネス化の可能性がある林産物の発掘、市場のニーズ把握、加工法の改善等を調査し、ビジネスモデルを提案しています。
(途上国森林ビジネスデータベースBFPRO: /bfpro/)
日時
平成31年2月28日(木)14:00~17:00
会場
TKP市ヶ谷カンファレンスセンター ホール5C
(東京メトロ・JR総武線 市ヶ谷駅、徒歩5分)
会場アクセス
申込
- 定員:90名
- 費用:無料
- 登録:こちらの申し込みフォームから登録してください。
プログラム
開会 |
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趣旨説明 |
今年度のビジネスモデルの紹介 |
トゥーナ材:地域住民による小規模生産とローカルマーケットの拡大への挑戦(タンザニア/京都大学 伊谷樹一) カポック繊維:高い機能性と国際市場拡大の可能性(インドネシア/オリエンタルコンサルタンツグローバル(株) 渡辺玲央) タマヌオイル:泥炭地保全へとつなぐ生産体制の整備(インドネシア/(一社)日本森林技術協会 古田朝子) 金花茶:行政連携型の持続的な森林管理・生産(ベトナム/OYOインターナショナル(株) 高橋和也) |
パネルディスカッション:森林ビジネスの可能性-森林保全とビジネスの両立― |
トゥーナ材(タンザニア産)、カポック繊維(インドネシア産)、タマヌオイル(インドネシア産)、金花茶(ベトナム産)、トウシキミ由来のシキミ酸(ミャンマー産) |
閉会 |
使用言語:日本語
産品紹介
- トゥーナ材(木材)
美しい赤みを帯びた材で、タンザニアでは家具材として好まれる。成長がはやく栽培しやすい。 - カポック繊維(工業原料)
かつて充填剤として広く用いられており、近年では機能性の高い繊維として新たな用途が広がりつつある。 - タマヌオイル(化粧品)
脂肪酸をバランスよく含む、抗酸化力の高い美容オイル。泥炭地保全や防潮林など、環境保全にも役立つ。 - 金花茶(食品)
黄花種のツバキ。健康効果が期待され、健康食品として中国やベトナム国内での需要が高い。林内や林縁部の天然資源を採集する。 - トウシキミ由来のシキミ酸(医薬品)
抗インフルエンザ薬の原料となり、予防投薬としてASEAN や中東アフリカ地域での需要が高い。焼畑跡地など急峻な地形でも栽培可能。