「緑の地球」づくりを目指して


森林は、気候変動の緩和や生物多様性の保全などを通じて地球環境に貢献するとともに、木材、食糧や水の供給などを通じて私たちの生活にかけがえのないものを与えてくれています。しかし、森林の過剰な伐採や開発によって、世界の森林は深刻な状況にあります。
国際緑化推進センター(JIFPRO)は、内閣府管轄の公益財団法人として長年にわたり海外の森林保全・再生に取り組んでいる団体です。

国際緑化推進センターパンフレット


20世紀終盤から、地球規模での急速な熱帯林の減少・劣化が深刻な問題としてクローズアップされてきました。そんな中、国際開発分野で大きな功績を残された元外務大臣・大来佐武郎(おおきたさぶろう)氏の提唱のもと、「緑の地球」を次世代へ引き継ぐことを目標として、我が国トップクラスの専門家集団からなる国際林業協力推進拠点として、1991年にJIFPROは設立されました。
(発起人:大来佐武郎氏(国際緑化推進センター初代会長)、秋山智英氏(元林野庁長官、国際緑化推進センター初代理事長)、菊地清明氏(元国連大使、元外務審議官)、佐々木惠彦氏(日本学士院会員、東京大学名誉教授、前国際緑化推進センター会長・理事長)、速水優氏(日商岩井(株)元会長)、山崎完氏(住友林業(株)元会長)ら26名)

国際緑化推進センター10年のあゆみ


それ以来一貫して、途上国の森林を対象とした調査・研究、森林再生技術情報の発信・普及ならびに人材養成を進めるとともに、企業によるCSR活動の一環としての植林プロジェクトの支援にも積極的に取り組み、その植林実績は東南アジアを中心に8,781ヘクタールに達しています。
加えて近年は、森林と共生する途上国の人々の生計向上を通じて貧困の解消、森林減少の抑制を図るべく、森林産物を資材・原料として持続的にビジネス利用できるかについての調査及び企業への情報提供も実践しております。

緑と水はいにしえ人からの託しもの、そして未来を生きるきみへの贈り物

JIFPROは、かけがえのない森林の豊かな恵みを次世代に引き継ぐために、「緑の地球」づくりを提唱しています。この目標に向かって、JIFPROは日々活動を行ってまいります。

調査研究

緑の地球づくりのため、荒廃地での森林再生・持続可能な森林の利用・気候変動緩和のための森林の役割などについて調査研究を行います。

植林活動

地域のニーズや自然条件に適した森林をまもるため、皆様から寄せられた寄附金をもとに植林活動を行います。

人材育成

緑の地球づくりを担う人材を育成するため、国内外の人材を育成します。

NGO支援

世界各国で植林活動をするNGOを支援するため、助成金審査や情報提供を行います。

出版物の発行

緑の地球づくりを促進するため、技術情報誌や各種データベースなど、情報提供を行います。