写真1. 野生のオランウータン

写真2. オランウータンの巣を地上から撮影

背景・目的・活動概要

インドネシアの東カリマンタン州クタイ・カルタネガラ県のスブル地区には、野生のオランウータンが生息している。しかしながら近年、オイルパーム農園化や石炭採掘により、オランウータンの生息環境である森林が急速に減少・劣化している。また、野生のオランウータンは、密猟される危険性もあり、早急な保護対策が必要とされている。そこで、以下の活動を実施した。

  1. 野生のオランウータンの生息環境調査
  2. 地域の行政と住民が協働したオランウータン保護活動の仕組みづくり支援

調査

現地カウンターパートであるムラワルマン大学(熱帯降雨林研究センター)と協力して、オランウータンの生息状況調査、森林の減少・劣化等に関する調査を実施した。

写真3. 植生の調査

写真4. 定点カメラによる調査

ワークショップ

野生のオランウータンの重要性・希少性を地域住民が認識し、保護活動に取り組んで貰うために、スブル郡に存在する9つの村を対象にして、ワークショップを計3回開催した。

ワークショップでは、現地ムラワルマン大学の野生生物調査を専門とするYaya先生が、オランウータンに関する基礎知識、及びオランウータンに遭遇した際の対処方法、並びに地元役場を通して環境林業省の自然保護総局へ連絡する方法等を説明した。

ワークショップの参加者である地域住民は、農作物の栽培とオランウータンの保護を両立させる方策について、実際の経験に基づき建設的な議論がなされた。

写真5. ワークショップの模様

写真6. ワークショップ参加者による記念撮影

結論

本活動は、現地民間企業のオイルパーム農園経営や地域住民の農作物栽培とオランウータンの保護を両立するための貴重な調査事例と考えられる。

謝辞

このオランウータン保護活動は、トヨタ自動車株式会社のトヨタ環境活動助成プログラムの助成を受けて実施しました。