1948年創業の吉村製材株式会社は、製材業を核としながら、パレット製造販売・梱包用木箱製造販売・土木建築用木材販売などの新規事業にも積極的に取り組んでいます。

地球環境に配慮した植林木や国産間伐材などを有効利用して環境保全への取り組みを核としたモノづくりを行っている吉村製材株式会社は、環境活動の一環としてJIFPROへのご寄付を通して、ミャンマーで植林活動を実施されました。

植林の対象となった土地は、住民による焼畑や過放牧で荒廃した土地や半乾燥地で沙漠化が進行する土地です(写真1)。これらの土地は、農地としての生産力が乏しく、貧困問題が深刻化していました。そのような土地を森林に戻すため、住民の理解と協力のもと、燃材や家畜飼料、農業資材として利用できるコミュニティフォレストを作りました。植林後には、住民の生計向上に加えて、周辺地下水の水位の上昇や防風・防砂としての役割が確認されるなど環境保全にも役立っています。

写真1.吉村製材株式会社の植林地(2019年6月の様子)

写真2.ミャンマーの植林地、直截2年後(別サイト)

写真2はミャンマーで実施している別の植林プロジェクトで、植栽2年を経過した植林地の様子です。2019年から植林を開始した吉村製材株式会社のサイトでも順調に成長し、緑が回復することを期待しています。

プロジェクト概要

ラトケ・テトランカン・コミュニティ・フォレスト
プロジェクト対象地 ミャンマー連邦共和国マンダレー州ニャンウー地区ラトケ村・テトランカン村
プロジェクト期間 2017年5月~2020年3月
プロジェクト目的 環境保全、地域住民の生活向上のためのコミュニティフォレストの造成
対象面積 72ha(うち一部)
植林樹種 アカシア・カテチュー、ハミルトンチーク、ユーカリカマルドレンシス、ステルクリアヴェルシコラル
関係機関 ミャンマー連邦共和国天然資源環境省森林局、マンダレー管区森林局及びニャンウー郡森林局