エチオピア・REDD+と認証コーヒーで持続的な森林管理を支援
JIFPROの取り組み
- JICAによる認証コーヒーを活用した森林保全プロジェクトに参画
- 世界銀行がエチオピアで実施するREDD+のプロジェクトとの連携方法を検討
- 森林コーヒーがない、高地エリアでの生計向上活動を導入しつつ、地域住民の森林保全活動を支援
プロジェクト概要
エチオピアは、みなさんが日々飲まれているコーヒーの発祥の地と言われています。
このプロジェクトの対象地では、まだ森林の中に天然のコーヒーの木が自生しており、地域住民の貴重な収入源となっています。
しかし、プロジェクトが始まった1990年代後半には森林減少が深刻な問題となっていました。
そこで、JICAは、森林内に自生するコーヒーで認証(Rainforest Alliance)を取得することにより、コーヒーの付加価値を高め、森林保全の動機づけをする取り組みを2003年から行っています。
この取り組みは、UCCとの連携もあり、森林保全とビジネスが上手く組み合わされた事例として知られています。
プロジェクト開始から10年以上が経過し、このプロジェクトも大きな転機を迎えています。
ひとつは、コーヒーが生息しない、標高の高いエリアでは取組の成果が上手く出ていないことが明らかになったという点。
もうひとつは、世界銀行が実施するREDD+プロジェクトの対象範囲に、このプロジェクトの対象地が含まれることになったため、うまく連携を模索する必要が出てきたという点です。
そこでJIFPROは、国際耕種株式会社とともに、世銀REDD+プロジェクトとの連携方策を検討し、また、特に高地エリアを中心に、生計向上と森林保全の両立を目指した組織づくりや技術移転を行っています。