タンザニア・FSC認証森林からの持続可能な木材調達事業準備調査
JIFPROの取り組み
- 楽器原材料生産地とのコネクションを形成しました
- ビジネスモデルの構築をサポートしました
- ビジネスモデルの実現に向けたお手伝いを実施中です
プロジェクト概要
楽器の原材料として使用される木材の中には、成長が遅く資源量が少ないものもあります。
そうした貴重な資源を保全するために、国際的な規制が強化される流れにあり、ワシントン条約等で輸出入に制限がかけられたり、あるメーカーは違法な輸入で罰金刑を課せられたりということが起きています。
世界的な楽器メーカーであるヤマハ株式会社は、「ヤマハグループ木材調達方針」を制定し、合法的で持続的な木材調達を目指すことに取り組んでいます。
しかし、クラリネットやオーボエ等の木管楽器の原料であるアフリカン・ブラックウッドは、資源量や分布等の情報も不足し、将来にわたっての安定的な調達が課題となっていました。
そこでJIFPROは、タンザニアでFSC森林認証を取得し持続的にアフリカン・ブラックウッドを生産しているNGOをヤマハに紹介し、また、資源調査やサプライチェーン調査を支援することで、持続的に楽器材を調達するビジネスモデルの構築をサポートしました。
現在は、JICAのBOPビジネス連携調査事業として、楽器材生産をつうじて森林保全と地域住民の生活向上を実現するビジネスモデルの実現に向けたお手伝いを実施しています。