W-BRIDGE:国有林荒廃地における住民参加によるゴムノキ植林と地域住民の生計向上の両立

開始前及び開始から4年後

地域住民グループによる共同作業、相互扶助

プロジェクト概要

近年、インドネシアでは森林の減少・劣化が喫緊の課題となっています。

JIFPROは、ブリヂストンと早稲田大学による産学連携研究プロジェクト「W-BRIDGE」(Waseda-Bridgestone Initiative for Development of Global Environment)の支援を受けて、インドネシア南カリマンタン州タナー・ラウト県の荒廃した国有林(保安林)において、コミュニティ林制度を活用した住民参加型の森林回復プロジェクトを実施しています。

本プロジェクトでは、早稲田大学は学術的知見に基づいた生物多様性(植生及び動物)の調査、国際緑化推進センターは地域に根差した現地関係者(ランブン・マンクラット大学、地方政府等)との信頼関係構築や住民支援を担当しています。また、現地のブリヂストン・カリマンタン・プランテーション社からは、CSR活動として、優良品種ゴムノキ苗木の無償提供や栽培技術指導等の協力を頂きました。

日本において産・学・民の連携及び現地インドネシアにおいて産・官・学・地域住民の協力体制を築いた結果、2013~2017年の5年間で、地域住民87人の参加を得て、荒廃した国有林内約57ヘクタールにゴムノキ(Hevea brasiliensis)及び多目的樹種を植林し、森林が回復しています。

ゴムノキ植林から約5年後には、ゴム樹液の収穫が開始される予定で、地域住民の貴重な収入源として期待されています。

プロモーション映像

インドネシアの南カリマンタン州。度重なる山火事により荒廃し草地化した国有林。国際緑化推進センター×早稲田大学×現地ランボン・マンクラット大学×株式会社ブリヂストンの協力により住民を支援。住民が正式な土地利用権を得て、ゴムノキを植えることにより森林を再生し、生計を向上させたサクセスストーリー。

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