JIFPROの取り組み
- 途上国の森林由来の有用資源(シーズ)で、現時点で国際市場に認識されていないものを発掘
- その有用資源に係るサプライチェーンの現状と課題を分析
- 課題に対する解決策を考察し、ビジネスとして成立するモデルを提示
調査の概要
途上国では、持続的森林経営に対する十分な経済的インセンティブが存在せず、農地転用等による森林の劣化・減少が進んでいます。
それらを緩和するには、各地域に眠る森林由来の有用資源の発掘、需要の開拓、市場へのアクセス確保、新たな製品開発、加工法の改善等を通じ、森林資源の経済価値を高めることが重要です。
また、民間団体によるビジネス活動を通じた技術・資金の投入も欠かせません。
国際緑化推進センターでは、「林野庁補助事業 途上国持続可能な森林経営推進事業」において、途上国の森林保全に貢献し得る森林ビジネスを促進すべく、途上国の森林由来の未・低利用有用資源の中からビジネス化の可能性のある産品を選び、それを用いたビジネスモデルの作成・提案やデータベース作成を行っています。
詳細調査を実施した有用資源は以下の通りです。
令和元年度
- コーラナッツ由来のカフェイン(カメルーン)
- ヒマラヤニンジン(ベトナム)
- 竹製品(ミャンマー)
- チョウ類飼育販売(カンボジア)
平成30年度
- トゥーナ材(タンザニア)
- カポック繊維(インドネシア)
- タマヌオイル(インドネシア)
- 金花茶(ベトナム)
- トウシキミ(ミャンマー)
平成29年度
- コウバニクジュヨウ(ウズベキスタン)
- テンカワンオイル(インドネシア)
- マルーラオイル(ボツワナ)
- ココウッド(フィリピン)
- コパイバオイル(コロンビア)
平成28年度
- 蜜蝋(セネガル)
- ヒマラヤイラクサ繊維(ネパール)
- サトウヤシ砂糖(インドネシア)
- マングローブエビ(インドネシア)
- クプアス等のシードオイル(ブラジル)
平成27年度
- アフリカンブラックウッド(タンザニア)
- マイチュー白炭(ラオス)
- ヤシ殻(フィリピン)
- 泥炭地木質バイオマス(インドネシア)
- カカオ豆(フィリピン)
- カラガナ飼料(モンゴル)