海外主要国の森林吸収量の推定方法に係る調査・分析

イタリアにおける関係者へのヒアリング

スイスにおける関係者へのヒアリング

JIFPROの取り組み

  • 海外主要国の森林吸収量の推定方法等の分析・整理
  • 2020年以降の新枠組み(パリ協定)での森林吸収量の算定・計上ルールに対する各国の意見を分析・整理

調査・分析の概要

国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)下、2015年のCOP21でパリ協定が採択されました。
これは京都議定書に代わる新たな法的枠組として、2020年以降に適用されます。
これを受けて、今後、森林吸収量の算定・計上方法に係る詳細なルールについて交渉が本格化する見込みです。

そこで、日本の2020年以降の森林吸収量の算定方法を適切に評価するため、他国の森林吸収量の推定方法や考え方について情報収集することが重要であります。

JIFPROでは、林野庁から、森林吸収源インベントリ情報整備事業(審査対応等(次期枠組における森林吸収量の算定・計上方法に係る調査・分析))の委託を受け、イタリア・スイス・中国・マレーシアでのヒアリング調査を行いました。
また、海外主要国の森林吸収量の算定・計上方法等の分析・整理を実施しました。

UNFCCC国別排出・吸収量インベントリ報告書の専門審査員

公益財団法人国際緑化推進センターの仲摩栄一郎主任研究員は、UNFCCC事務局へ締約国が毎年正式に提出する「国別排出・吸収量インベントリ報告書」の専門審査員(Expert Reviewer)としてUNFCCC事務局に登録されています。
仲摩主任研究員は、これまで2度にわたり、ドイツのボンで行われたUNFCCC事務局が主催する中央審査(Central Review)に参画し、アメリカ、チェコ、ポーランド等の審査を担当し、各国の「国別排出・吸収量インベントリ報告書」について的確なアドバイスを与え、報告書の定性的及び定量的な質向上に貢献してきました。

関連リンク

林野庁森林資源・森林吸収量算定基礎調査事業のうち森林吸収源インベントリ情報整備事業

パリ協定下の森林吸収量算定にかかる技術的課題の分析・検討令和4年度報告書