東アジア環境協働行動よこはま

団体概要

  • 設立
    2000年設立、
  • 代表者
    代表 佐々木 一郎
  • 連絡先
    〒240-0105 神奈川県横須賀市秋谷2-12-21
    TEL 046-855-0466,090-9362-6023
    E-mail ichiro-kscc@etude.ocn.ne.jp
  • 背景と活動目的
    2000年にモンゴルを訪れた際、ストリートチルドレンの自立支援活動を行う青年からの支援要請を受け植林ツアーを開始。苗木生産から育林・森づくりまでをトータルに管理し、牧畜を行う地域住民が植林・緑化事業の担い手となる形での事業化・採算化を目指しています。

森林分野における主たる活動テーマ

  • 沙漠化防止・緑化
  • 環境教育
  • 住民生計向上

活動対象国

モンゴル,日本

これまでの植林への取組状況

①モンゴル、ウランバートル市バガノール区での植林事業(区役所との協働事業2002~、03~当地:総合学校:小学生部クラス‣学年がポット苗木づくり・育林管理等で参画、04~同区ボーイスカウトも協働事業参加、学校参画、07~NPO結成→プロジェクト3へ引継ぐ)
②同ハンノール区:都心隣接の自然保護地区の32学校:校庭等植林・育苗・エコ学習事業(2002~学校前の保護地に確保していた育林地が開発で潰され、郊外に再確保→プロジェクト2へ)
③国立農業大学エコロジー技術開発スクール(32学校隣接)と砂漠化防止調査事業(04~:毎夏、砂漠化急進地域に行き砂漠化状況と防止策等を調査→④へ)
④砂漠化最進行地域:バヤンホンゴル県シンジンスト村エフィンゴルでの育苗からの自然植生再生事業(09~、2010~12:三井物産環境基金助成→プロジェクト1:育てられた苗の村内活用事業へ)

最近の植林プロジェクト紹介

モンゴル ゴビ植生樹林再生・砂漠緑化実験プロジェクト
対象国・地域 モンゴル・バヤンホンゴル県 シンジンスト村
事業実施期間 2011年 – 2016年
CP機関 シンジンスト村(当局・環境部署チーム等)、第3バグ、第1バグ  *バグ:牧業地域組織で行政の末端機関兼自治組織
プロジェクトのハナシ 住民自身が事業主体となれる仕組み作りを最重視してすすめています。そのためにも、住民の生業的経営課題、生活課題の解決に役立つ植林事業を目指し、以下のようなプログラムを実施してきました。

  1. 植林可能な土地の調査
  2. 年配者から、生活の知恵や豊かな植生を保持していた昔の森についての聞き取り調査
  3. 1・2の調査を基にした再生目標像の設定や実践学習テキストの作成

アグロフォレストリーや育苗の成果等で3年目あたりから採算事業化の目途も立ってきて、規模拡充や新規プログラムの開始など、さらなる普及の可能性もひらけてきました。

植林規模 計10ha 約8600本
植栽樹種 ニレ 900本、ポプラ 600本、スファイ 350本、ジグド 200本、チャツラガン400本
その他 (社)国土緑化推進機構+自己資金
第32学校 育苗・育林・エコ学習プロジェクト
対象国・地域 モンゴル・ウランバートル市ハンノール区
事業実施期間 2008年 – 2011年
CP機関 第32学校
プロジェクトのハナシ 植林活動をしたい!と思っても、そのための苗木を調達するのにはお金がかかります。そこでこのプロジェクトでは、苗木の生産に主眼を置きました。育てた苗木は砂漠化防止等のために多くの需要が見込める地域に供給し、その売り上げを更なる苗木生産と自分たちの植林活動に充てるという、自立して採算がとれるサイクルを形作ることを目指しました。
幸いなことにプロジェクトの最終年次に採算事業化を達成できたので、4年目以降は学校側に事業を移管することができました。
植林規模 18,000本の苗木を育てる
植栽樹種 ポプラ、ニレ
その他 3ヵ年計 1510千円  (社)国土緑化推進機構+自己資金
バガノール区民による自立的な育苗・育林・エコ学習事業運営体制の構築
対象国・地域 モンゴル国 ウランバートル市バガノール区
事業実施期間 2008年 – 2011年
CP機関 バイガルチメグ(NGO)、バガノール総合学校、バガノール区役所
プロジェクトのハナシ このプロジェクトの発端は、熱心な教員によるポット苗木作りでした。それを総合学習・エコ学習の一環としての植林活動につなげようということでスタートしました。
放置されていた学校の旧温室施設を修復して本格的な苗木生産に入り、さらに郊外に育苗畑を確保して2~3万本の生産体制を確立しました。活動は次第に学級から学年レベルに、そして全校レベルへと拡がっていき、「緑のバガノールづくり」に貢献したということで、区との共催によるエコ祭典等のイベントを展開するまでになりました。
その後、区民が植樹・緑化活動等の担い手となるべく、エコ読本の作成や、各ホロー(行政の末端機関 兼 自治組織)との共催によるエコ学習講座の開催、街路樹整備といった活動につながっていきました。
植林規模 3.3万本(苗木育成)
植栽樹種 ポプラ、ニレ、カラマツ等
その他 JICA(1000万円弱)+自己資金
果樹園・シングルマザー等自立化支援事業
対象国・地域 モンゴル・ウランバートル市ソングンハイルハン区(北部山岳地の麓地区)
事業実施期間 2015年 – (継続中)
CP機関 地元NGO:Taliin Huuhed (草原の子どもたち)
プロジェクトのハナシ シングルマザーやハンディキャップのある方たちの働き口を増やす目的で、果樹種への水やりや摘果・搾油作業・ジュース生産などの提案・技術指導を行っています。万病に効くというチャツラガンのオイルや美味しくなるよう工夫したジュース販売等々、収入増の糸口が見え始めています。また、樹園内の牧草と乳製品の相互提供等で隣接の酪農家と協力関係を築き、複合経営・事業連携といった新たな視点も見えてきています。
植林規模 8haの果樹園:果樹種5ha-6000本弱、外周フェンス沿いにポプラ、ニレの2列:約2000本
植栽樹種 チャツラガン(果樹種)、ポプラ、ニレ
その他 自己資金(40万円/渡航費等別)