平成 25 年度 森林保全セーフガード確立事業 報告書
REDD+プロジェクトの実施は、その目的が森林炭素クレジットのみ集中するあまり、森林を利用する地域住民等やその他の森林生態系サービスにマイナスの影響を及ぼすことが懸念されるます。
そこで、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)では、そのようなリスクを回避しREDD+によるのぞましい影響を増大するため「セーフガード」への対処が求められています。
セーフガードとは、具体的には、国家森林プログラム等の森林ガバナンスの強化、先住民や地域住民の権利尊重、利害関係者の参加支援、社会・環境的便益の増大、反転活動や排出移転の予防です。
JIFPROは、平成25年度〜平成27年度に実施された林野庁委託事業「森林保全セーフガード確立事業」において、セーフガードの先進事例に関する情報収集や実務者研修を実施しました。
この委託事業では、国立研究開発法人森林総合研究所、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社、一般社団法人海外林業コンサルタンツと共同で実施し、上記のほかにREDD+プロジェクトにおける「セーフガードチェックリスト」の作成やセーフガード情報提供システム開発をはじめとするREDD+セーフガードに関する課題解決にむけて検討・提案を行いました。
林野庁ウェブサイトにて報告書を公開