REDD+とは
REDD+とは、森林が伐採されることで、それまで木に蓄えられていた二酸化炭素が再び大気中に放出され、気候変動に繋がるのを防ぐための国際的な取り組みです。
正式名称は「Reducing Emissions from Deforestation and forest Degradation and the role of conservation, sustainable management of forests and enhancement of forest carbon stocks in developing countries」(途上国における森林減少・劣化からの排出削減、および森林保全、持続可能な森林経営、森林炭素蓄積強化の役割)ですが、略して REDD+と呼ばれています。
気候変動の原因とされる二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量は現在も年々増加しています。こうした我々人間の活動によって排出されている量のうち、約1割が森林減少や森林劣化などの土地利用変化によるとされています(IPCC、2014)。
REDD+は、そのような、途上国で起こっている森林減少・劣化によって生じる温室効果ガスの排出を抑制するための画期的な仕組みとして期待されています。
とくにREDD+がこれまでの森林保全活動等と大きく異なるのは、今までの森林減少の傾向から将来予測を作成し、その予測に対してどれだけ森林減少を食い止められたかを計測し、その成果に基づいて市場や基金からインセンティブが支払われるというメカニズムを採用している点です。
JIFPROの取組
JIFPROは、インドネシアやエチオピアでREDD+関連のプロジェクトを実施・支援している他、日本企業等のREDD+の取り組み促進に資するマニュアル等の整備を行っています。また、「森から世界を変えるプラットフォーム」実行委員会の一員としてオールジャパンでのREDD+推進に取り組んでいます。