Plan Vivo(民間認証機関)

概要

Plan Vivoは、1994年にアメリカで設立された非営利の団体で、地域コミュニティを対象とした土地利用に関するプロジェクトを評価するために、炭素や生物多様性のクレジット認証を行っています。認証されたプロジェクトの中には、SDGsへの貢献やコミュニティ開発を評価する国連のSEED賞やUNDPのEquator賞を受賞したものもあり、国際的に認知されています。

Plan Vivoはコミュニティ開発を第一目的としており、炭素/生物多様性クレジットはそのための資金獲得の手段と位置付けています。したがって、炭素/生物多様性クレジットによる収益の6割以上は、生態系サービスへの支払い(Payment for Ecosystem Service)として、地域住民やコミュニティに還元することが規定されています。

それぞれの認証制度の概要は次のとおりです。

PV Climate認証

対象となるプロジェクト活動は、森林減少・劣化防止、新規植林/再植林, 自然回復の補助、土地利用の改善 、 アグロフォレストリーといった土地利用に関するもの。

PV Nature認証

生物多様性の保全・再生効果をクレジットに換算するための認証制度です。2024年11月時点では、まだ生物多様性クレジットの発行事例はありません。

森づくり活動の可視化との関係

従来のコミュニティ支援型の植林プロジェクトでは、NGO等が民間企業等から寄付金や支援金を募り、それが植栽経費や地域住民の雇用に使われるという一元的なお金の流れしか生み出せておらず、植えた本数のみが報告され、植林後の管理が不十分であることが多々見受けられました。Plan vivoによって炭素/生物多様性クレジットを創出できれば、成長した木に対する住民への支払いが可能になり、住民の植林した木を管理するインセンティブがより働きやすくなるといえます。

植林を実施している日本企業の活用事例

日本企業が関与しているPlan vivoプロジェクトは現時点ではなし

関連用語

VCS(Verraが認証するカーボンクレジット)

参考URL

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