ブリヂストン
基礎情報
業種 | メーカー(タイヤ製造・販売・化工品) |
企業規模 | 資本金1,263億5,400万円、 従業員数:連結125,199名・単独14,106名(2023年12月31日現在) |
事業活動と植林の関係 | 事業活動の周辺地域で実施 |
活動地域 | インドネシア、タイ、日本(ここではインドネシアでの活動を紹介) |
植林活動実施の背景・目標
- 世界的な人口増加や生活水準の向上に伴う自動車の需要の増加により、気候変動や資源の枯渇、生物多様性の損失という大きな問題に直面する可能性が指摘されている中、社会と自然と共生する持続可能な社会の実現にむけて環境宣言を策定。
- 2050年を見据えた環境長期目標及びそのための中期目標である「マイルストン2030」の中で自然との共生や生物多様性へ貢献する活動を設定。
- 天然ゴム農園への依存度が高い業種ということもあり、サステナブルな天然ゴム生産及び小規模農家への支援やネイチャーポジティブへの貢献について自社のみならず業界全体の課題と捉え取り組む。
植林活動について
植林活動の内容
プロジェクト | 天然ゴム農園周辺の森林回復 |
対象地 | インドネシア 南カリマンタン州 |
植林地タイプ | 天然ゴム農園周辺の国有林(住民が利用権を取得) |
活動期間 | 2012~2020年、2023年~(継続中) |
活動規模 | 2020年までに67ha、2023年から20ha/年 |
活動内容 | 荒廃地への森林再生(住民参加型)、ゴムノキ植林とラテックス採取による住民生計向上、栽培技術指導などのキャパシティビルディング、生物多様性モニタリング、炭素蓄積量推定調査 |
活動スキーム | 2012~2020年はブリヂストンと早稲田大学による産学連携研究プロジェクト「W-BRIDGE」(Waseda-Bridgestone Initiative for Development of Global Environment)の一環として、早稲田大学(人間科学学術院・人間科学部)と国際緑化推進センター(JIFPRO)による住民参加ゴムノキ植林活動を採択し、8年間実施。2023年からはブリヂストンとしての新規事業として実施中。 |
現地の実施体制
協力団体:現地法人ピーティー・ブリヂストン・カリマンタン・プランテーション(BSKP)社、Lambung Mangkurat University (地元大学)、地方政府の森林担当、地域コミュニティ
現地活動の様子
社内の実施体制
位置づけ
2008年に策定(2011年リファイン)した環境宣言において設定した3つの活動のうち「自然と共生する」取り組みとして実施
森づくり活動に関するこれまでのあゆみ
- 2002年:環境理念を策定
- 2008年:地球環境問題への貢献を目的とした産・学・民連携プロジェクト「W-BRIDGE」を開始、「環境宣言」を策定
- 2010年:環境タイヤECOPIAブランドの売り上げの一部を日本国内の森林整備に活用する「B・フォレスト エコピアの森」プロジェクトスタート、生物多様性に関する取り組み姿勢を策定
- 2012年~2020年:「W-BRIDGE」プロジェクトとして、早稲田大学(人間科学学術院・人間科学部)と国際緑化推進センター(JIFPRO)によるインドネシアでの住民参加ゴムノキ植林活動を採択し、現地で植林を実施
社外向け活動
植林活動の視える化の状況
媒体・視える化の手法 | |
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自社Webサイト | CSR・環境に関する取り組みとして報告 |
GRI | GRI304生物多様性の取り組み例として紹介 |
TCFD・TNFD | 「直接事業・上流・下流おける大きな依存関係や影響を持つ可能性がある地域」での戦略として報告 |
成果・その他の情報
- 2030年に向けた中期のCO2削減目標(Scope1、2およびScope3)についてSBT認定を取得
- Dow Jones Sustainability World Index(DJSI World)、FTSE4Good Index Seriesの構成銘柄へ選定されるなど、サステナビリティに関する取り組みについて国内外からの評価を受ける。(参考:https://www.bridgestone.co.jp/csr/rating/)
- タイ・インドネシアでのマングローブの植林(2016年から計26,040本)やタイでの工場周辺地域への植林(5,400本)など、事業周辺地域の地域社会とのかかわりを通じた環境活動も展開。