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獣害(対策)

森林被害を防ぐ一般的な対策

獣害(総論)の図1の各アプローチに基づいた代表的な哺乳動物対策については以下が相当する。表1は主に北半球中緯度の森林帯における一般的な事例をまとめたものである。

生息環境管理

  • 伐採による生息環境の改変
  • 対象動物が好まない樹種の植林による緩衝地帯の設置

個体群管理

  • ワナの設置、猟による捕獲
  • 殺鼠剤等の散布

被害管理

  • フェンシング(柵の設置)によって植林地から野生動物を排除する
  • ツリーシェルター(プラスチック製の筒やメッシュ等を苗木など幼木に被せる)による個別樹の保護(写真1)
  • 化学的忌避剤の塗布
  • テーピング等による幹の保護(写真2)

写真1.ツリーシェルター

写真2.スパイラル型のツリーガード

表1.樹木に対する哺乳類の食害の特徴とそれを防ぐためのフェンスやツリーシェルター/ガードの特徴
出典:Best Practice Guidance for Land Regeneration(https://www.forestry.gov.uk)

参考文献

  1. The Land Regeneration and Urban Greenspace Research Group(Revised 2014), “PROTECTION OF TREES FROM MAMMAL DAMAGE”, Best Practice Guidance for Land Regeneration NOTE 12, Forest Research, Alice Holt Lodge, Farnham, Surrey GU10 4LH